【女2】本日の昼食について(女性版)

女2/時間目安10分


【題名】
本日の昼食について

※こちらは女性版です。


【登場人物】
女1:超甘党
女2:超辛党


(以下をコピーしてお使い下さい)

『本日の昼食について』(女性版)
作者:なる
https://nalnovelscript.amebaownd.com/posts/9498982
女1:
女2:



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001 女2:ねーねー、お腹減った。

002 女1:もうお昼か〜。何食べるー?

003 女2:冷蔵庫に何か食べれそうなものあったっけー?

004 女1:えーっと……分かんない。

005 女2:だよねー、普段料理しないもんねー。

006 女1:ひどーい。私は掃除洗濯担当で、料理担当じゃないもん。シェアハウスするってなった時、そうしようって言ったのはそっちでしょ?

007 女2:あはは、そうだったそうだった。

008 女1:もー!……よしわかった、今日のお昼は私が作る。

009 女2:お、そりゃあ楽しみだ!

010 女1:じゃあー、お昼は何が食べたい?

011 女2:はい!激辛ラーメン!

012 女1:却下、次。

013 女2:じゃあ激辛そば!

014 女1:却下、次。

015 女2:うーーーん。

016 女1:はい、あと3秒です。3、2。

017 女2:んーーー激辛うどん!

018 女1:そんなに麺類がいいの?!てか激辛から離れて?!

019 女2:うん、今麺が食べたい。……激辛の。

020 女1:激辛は却下。麺か〜。

021 女2:えー、じゃあ逆に何食べたいの?

022 女1:私はー、そうだなぁ、チョコスティックパン。

023 女2:あれは朝ごはん!お昼ご飯にはならないから却下。次。

024 女1:じゃあ、昨日頂いたケーキ。

025 女2:それは今日のおやつ!却下!次。

026 女1:タピオカ。

027 女2:タピオカはご飯にならないでしょ?!というか、うちのどこにタピオカがあるの?

028 女1:いや近所にできたタピオカのお店行きたいなと思って。

029 女2:わざわざその為だけに化粧して着替えて準備して外出るのめんどくさいから却下。っていうか、なんでそんな甘いものばっかりなの?

030 女1:甘いものが好きだから?

031 女2:甘いものはご飯にならないでしょ?

032 女1:パンケーキは、ご飯になる。

033 女2:ならない。

034 女1:なーーーる!なるよ!いいか ?パンケーキはちょっと分厚めに焼くの、いい色になったらひっくり返す、そして中まで火がしっかり通ったらほんの少しのバターを乗せるの、それで、その上からたっぷりの蜂蜜をかける。メープルシロップでもいいな。ふっくらした生地にたっぷりのバターと蜂蜜をかける…フルーツも乗せたら最高だな……はぁ、今すぐにでも食べたい。

035 女2:……うん。

036 女1:分かってくれた?!

037 女2:いや、パンケーキはおやつ。で、お昼は何を食べるの?

038 女1:だから、パンケーキ。パンケーキがお昼ご飯になることを証明する。

039 女2:ホットケーキミックス今ないでしょ。証明は今度ね。問題は今日のお昼。

040 女1:お昼……あー甘い物食べたい。

<女2、探し物をしている。>

041 女2:うーーん。

042 女1:何してるの?

043 女2:カップラーメン探してる。

044 女1:なんでまたカップラーメン?

045 女2:麺の口なの。麺以外受け入れられない。

046 女1:うーんじゃあ麺にしようか……あ、焼きそばは?

047 女2:あり!

048 女1:よし、じゃあ今日のお昼はスペシャル焼きそばで決まり〜!

049 女2:やったー!……あ、そういえばね、この前激辛で噂のカップ焼きそばをね、食べたんですよ。

050 女1:あー、あの明らかにヤバそうな色と見た目と匂いを放つと噂のあれね。

051 女2:そうそう、いやぁ〜辛かった!

052 女1:うん、そりゃあ辛いだろうね。明らかにパッケージから辛いですよ〜って言ってるじゃん。

053 女2:中身のソースもね、混ぜるな危険って言わんばかりの色してるソースでね。

054 女1:んでそれを混ぜないといけないわけだ。

055 女2:そりゃあソース焼きそばだもん。ソース混ぜないと美味しくないよ?

056 女1:でも混ぜるとヤバい色してたじゃん。

057 女2:でもねー?ネットで言われてるほどヤバい味はしなかった。ただ辛いなー、美味しいなー!ってだけ。

058 女1:……舌おかしいんじゃない?

059 女2:いやいやいやいや、辛いものはその刺激がいいんだよ。それがいいの。分かる?ドゥーユーアンダースタンド?あの赤く煌めくソースに絡めた麺、そしてそれを口に入れた時に来る最初のピリッと感。その後に押し寄せる超絶辛い波。そしてそれを耐えた後にやってくる痺れ……そこで冷たい水をグイッと飲む……これがクセになるんだ……。

060女1:ふーん。

061 女2:え、冷た。あ、あと!パンケーキ好き〜甘い物すき〜って言ってメープルシロップの瓶ひっくり返す人に、『舌おかしいんじゃない?』なんて言われたくない!

062 女1:あれは至福の美味さになるの。甘い物は甘ければ甘いほど価値がある!だからおかしくない!

063 女2:お言葉を返すようですが、辛い物は辛ければ辛いほど価値があるんです〜。だからおかしくない!

064 女1:同じ事言ってんじゃん。

065 女2:同じ事じゃないし。バターの量に比べてメープルシロップの量多すぎだから。あんなの食べてたら糖尿病になるわ。

066 女1:今までなってないし。……そっちこそ、普段好き〜って食べてる辛いものたち、あれ色ヤバすぎ。いつか胃に穴が空くんじゃない?

067 女2:今まで食べてきて空いてないから〜。

068 女1:そう。

069 女2:うん。

070 女1:ところで。

071 女2:んー?

072 女1:肉がないんだけど。

073 女2:え、焼きそばの肉ナシはイヤ!

074 女1:もう諦めて外行かない?……しかも。

075 女2:うん?

076 女1:今日買い物の日。

077 女2:あー……うん。買い物ついでにお昼食べよ。

078 女1:だね〜。……じゃあ30分後に出発でどう?

079 女2:さんせー。


<間>


080 女1:ところで、どこに買い物に行く?

081 女2:ショッピングモール。

082 女1:え、遠くない?

083 女2:だってうちら絶対またお昼で揉めるじゃん。フードコート行こ。

084 女1:それもそうだね、りょーかい。


(終)



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