【男2】本日の昼食について(男性版)
男2/時間目安10分
【題名】
本日の昼食について
※こちらは男性版です。
【登場人物】
男1:超甘党
男2:超辛党
(以下をコピーしてお使い下さい)
『本日の昼食について』(男性版)
作者:なる
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男1:
男2:
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001 男2:なぁ、腹減らない?
002 男1:もうこんな時間か。何か作るか?
003 男2:冷蔵庫に食べれそうなものってあったっけ?
004 男1:……俺は知らない。
005 男2:だよなー、普段料理しないもんなー。
006 男1:酷い言い様だな(笑)……それに、お前が料理好きって言うから俺が食べる係してるんだろ?この1ヶ月でどんだけ体重増えたと思ってんだ。
007 男2:いつも美味しい美味しいって食べるくせに何言ってんだか。増えた体重は3キロ、だろ?
008 男1:やめろ……こっちは気にしてんだぞ……。
009 男2:お前が質問してきたんだろうが。
010 男1:はぁ……よし、今日の昼飯は俺が作る。
011 男2:これまた急だな。お前料理出来るの?
012 男1:…………任せろ。
013 男2:今の間はなんだよ……怖いな。
014 男1:ほら、何が食べたいんだよ?
015 男2:激辛ラーメン。
016 男1:却下、次。
017 男2:激辛そば。
018 男1:却下、次。
019 男2:じゃあ激辛うどん。
020 男1:そんなに麺類がいいのか?!てか激辛から離れろ?!
021 男2:今、俺は、麺が食べたい。……激辛の。
022 男1:激辛は却下。麺か〜。
023 男2:じゃあ逆に何が食べたいんだよ。
024 男1:俺はー、チョコスティックパン。
025 男2:それは朝飯!昼飯にはならないから却下。次。
026 男1:じゃあ、昨日もらったケーキ。
027 男2:それは今日のおやつ!却下!次。
028 男1:タピオカ。
029 男2:タピオカはご飯にならないだろ?!というか、この家のどこにタピオカみたいな「映え☆」的な食べ物があるんだよ。
030 男1:いや近所にできたタピオカのお店に行きたいなと思って。
031 男2:わざわざその為だけに外出るのめんどくさいから却下。っていうか、なんでそんな甘いものばっかなんだよ。
032 男1:甘いものが好きだから?
033 男2:甘いものはご飯にならないだろ?
034 男1:パンケーキは、ご飯になる。
035 男2:ならない。
036 男1:なーーーる!なるよ!いいか?パンケーキはちょっと分厚めに焼くんだ、いい色になったらひっくり返す、そして中まで火がしっかり通ったらほんの少しのバターを乗せるんだ。その上からたっぷりの蜂蜜をかける。メープルシロップでもいいな。ふっくらした生地にたっぷりのバターと蜂蜜をかける…フルーツも乗せたら最高だな……はぁ、今すぐにでも食べたい。
037 男2:……うん。
038 男1:分かってくれたか?!
039 男2:いや、パンケーキはおやつ。で、昼飯どうするんだよ。
040 男1:だから、パンケーキ。パンケーキが昼飯になることを証明してやる。
041 男2:そもそもパンケーキの材料家にないだろ。証明は今度な。問題は今日の昼飯だ。
042 男1:昼……あー甘い物食べたい。
<男2探し物をしている。>
043 男2:あれ、どこいった……。
044 男1:何してんだ?
045 男2:カップラーメン探してる。
046 男1:なんでまたカップラーメン?
047 男2:麺の口なんだよ、俺は。麺以外受け入れられない。
048 男1:じゃあ麺にするか……あ、焼きそばは?
049 男2:あり!
050 男1:よし、じゃあ今日のお昼はスペシャル焼きそばで決まり〜!
051 男2:よっしゃ!……あ、そういえば。この前激辛で噂のカップ焼きそばをな、食べたんだよ。
052 男1:あー、あの明らかにヤバそうな色と見た目と匂いを放つと噂のあれね。
053 男2:そうそう、いやぁ〜辛かった!
054 男1:うん、そりゃあ辛いだろうね。明らかにパッケージから辛いですよ〜って言ってるし。
055 男2:中身のソースも、混ぜるな危険って言わんばかりの色してるソースでさ。
056 男1:んでそれを混ぜないといけないわけだ。
057 男2:そりゃあソース焼きそばだから、ソース混ぜないと美味しくないぞ?
058 男1:でも混ぜるとヤバい色してたじゃん。
059 男2:いや、でも、ネットで言われてるほどヤバい味はしなかったけどな。ただ辛いなー、美味しいなー!ってだけ。
060 男1:……舌おかしいんじゃね?
061 男2:いやいやいやいや、辛いものはその刺激がいいんだよ。それがいいんだ。分かるか?ドゥーユーアンダースタンド?あの赤く煌めくソースに絡めた麺、そしてそれを口に入れた時に来る最初のピリッと感。その後に押し寄せる超絶辛い波。そしてそれを耐えた後にやってくる痺れ……そこで冷たい水をグイッと飲む……これがクセになるんだ……。
062 男1:ふーん。
063 男2:え、冷た。あ、あと!パンケーキ好き〜甘い物すき〜って言ってメープルシロップの瓶ひっくり返すお前に、『舌おかしいんじゃね?』だけは言われたくない。
064 男1:あれは至福の美味さになるんだよ。甘い物は甘ければ甘いほど価値があるんだっ!だからおかしくない!
065 男2:言葉を返すようだが、辛い物は辛ければ辛いほど価値があるんだ。だからおかしくない!
066 男1:同じこと言ってんじゃん。
067 男2:同じ事じゃないし。バターの量に比べてメープルシロップの量多すぎだから。あんなの食べてたら糖尿病になるわ。
068 男1:今までなってないから。……お前こそ、普段うま〜って食べてる辛いものたち、あれ色ヤバすぎだろ。いつか胃に穴が空くんじゃないか?
069 男2:今まで色々食べてきてるけど、健康体そのものだわ。
070 男1:そう。
071 男2:おぉ。
072 男1:ところで。
073 男2:ん?
074 男1:肉がないんだけど。
075 男2:え、焼きそばの肉ナシは却下。
076 男1:もう諦めて外行かね?……しかも。
077 男2:うん?
078 男1:今日買い物の日。
079 男2:あー……うん。買い物ついでに昼食べるか。
080 男1:だな。……じゃあ30分後に出発でどう?
081 男2:さんせー。
<間>
082 男1:ところで、どこに買い物に行く?
083 男2:ショッピングモール。
084 男1:え、遠くね?
085 男2:だって絶対また昼どこで食べるかで揉めるだろ。フードコート行こ。
086 男1:りょーかい。
(終)
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