【男2】本日の昼食について(男性版)

男2/時間目安10分


【題名】
本日の昼食について

※こちらは男性版です。


【登場人物】
男1:超甘党
男2:超辛党


(以下をコピーしてお使い下さい)

『本日の昼食について』(男性版)
作者:なる
https://nalnovelscript.amebaownd.com/posts/9500306
男1:
男2:



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001 男2:なぁ、腹減らない?

002 男1:もうこんな時間か。何か作るか?

003 男2:冷蔵庫に食べれそうなものってあったっけ?

004 男1:……俺は知らない。

005 男2:だよなー、普段料理しないもんなー。

006 男1:酷い言い様だな(笑)……それに、お前が料理好きって言うから俺が食べる係してるんだろ?この1ヶ月でどんだけ体重増えたと思ってんだ。

007 男2:いつも美味しい美味しいって食べるくせに何言ってんだか。増えた体重は3キロ、だろ?

008 男1:やめろ……こっちは気にしてんだぞ……。

009 男2:お前が質問してきたんだろうが。

010 男1:はぁ……よし、今日の昼飯は俺が作る。

011 男2:これまた急だな。お前料理出来るの?

012 男1:…………任せろ。

013 男2:今の間はなんだよ……怖いな。

014 男1:ほら、何が食べたいんだよ?

015 男2:激辛ラーメン。

016 男1:却下、次。
 
017 男2:激辛そば。

018 男1:却下、次。

019 男2:じゃあ激辛うどん。

020 男1:そんなに麺類がいいのか?!てか激辛から離れろ?!

021 男2:今、俺は、麺が食べたい。……激辛の。

022 男1:激辛は却下。麺か〜。

023 男2:じゃあ逆に何が食べたいんだよ。

024 男1:俺はー、チョコスティックパン。

025 男2:それは朝飯!昼飯にはならないから却下。次。

026 男1:じゃあ、昨日もらったケーキ。

027 男2:それは今日のおやつ!却下!次。

028 男1:タピオカ。

029 男2:タピオカはご飯にならないだろ?!というか、この家のどこにタピオカみたいな「映え☆」的な食べ物があるんだよ。

030 男1:いや近所にできたタピオカのお店に行きたいなと思って。

031 男2:わざわざその為だけに外出るのめんどくさいから却下。っていうか、なんでそんな甘いものばっかなんだよ。

032 男1:甘いものが好きだから?

033 男2:甘いものはご飯にならないだろ?

034 男1:パンケーキは、ご飯になる。

035 男2:ならない。

036 男1:なーーーる!なるよ!いいか?パンケーキはちょっと分厚めに焼くんだ、いい色になったらひっくり返す、そして中まで火がしっかり通ったらほんの少しのバターを乗せるんだ。その上からたっぷりの蜂蜜をかける。メープルシロップでもいいな。ふっくらした生地にたっぷりのバターと蜂蜜をかける…フルーツも乗せたら最高だな……はぁ、今すぐにでも食べたい。

037 男2:……うん。

038 男1:分かってくれたか?!

039 男2:いや、パンケーキはおやつ。で、昼飯どうするんだよ。

040 男1:だから、パンケーキ。パンケーキが昼飯になることを証明してやる。

041 男2:そもそもパンケーキの材料家にないだろ。証明は今度な。問題は今日の昼飯だ。

042 男1:昼……あー甘い物食べたい。

<男2探し物をしている。>

043 男2:あれ、どこいった……。

044 男1:何してんだ?

045 男2:カップラーメン探してる。

046 男1:なんでまたカップラーメン?

047 男2:麺の口なんだよ、俺は。麺以外受け入れられない。

048 男1:じゃあ麺にするか……あ、焼きそばは?

049 男2:あり!

050 男1:よし、じゃあ今日のお昼はスペシャル焼きそばで決まり〜!

051 男2:よっしゃ!……あ、そういえば。この前激辛で噂のカップ焼きそばをな、食べたんだよ。

052 男1:あー、あの明らかにヤバそうな色と見た目と匂いを放つと噂のあれね。

053 男2:そうそう、いやぁ〜辛かった!

054 男1:うん、そりゃあ辛いだろうね。明らかにパッケージから辛いですよ〜って言ってるし。

055 男2:中身のソースも、混ぜるな危険って言わんばかりの色してるソースでさ。

056 男1:んでそれを混ぜないといけないわけだ。

057 男2:そりゃあソース焼きそばだから、ソース混ぜないと美味しくないぞ?

058 男1:でも混ぜるとヤバい色してたじゃん。

059 男2:いや、でも、ネットで言われてるほどヤバい味はしなかったけどな。ただ辛いなー、美味しいなー!ってだけ。

060 男1:……舌おかしいんじゃね?

061 男2:いやいやいやいや、辛いものはその刺激がいいんだよ。それがいいんだ。分かるか?ドゥーユーアンダースタンド?あの赤く煌めくソースに絡めた麺、そしてそれを口に入れた時に来る最初のピリッと感。その後に押し寄せる超絶辛い波。そしてそれを耐えた後にやってくる痺れ……そこで冷たい水をグイッと飲む……これがクセになるんだ……。

062 男1:ふーん。

063 男2:え、冷た。あ、あと!パンケーキ好き〜甘い物すき〜って言ってメープルシロップの瓶ひっくり返すお前に、『舌おかしいんじゃね?』だけは言われたくない。

064 男1:あれは至福の美味さになるんだよ。甘い物は甘ければ甘いほど価値があるんだっ!だからおかしくない!

065 男2:言葉を返すようだが、辛い物は辛ければ辛いほど価値があるんだ。だからおかしくない!

066 男1:同じこと言ってんじゃん。

067 男2:同じ事じゃないし。バターの量に比べてメープルシロップの量多すぎだから。あんなの食べてたら糖尿病になるわ。

068 男1:今までなってないから。……お前こそ、普段うま〜って食べてる辛いものたち、あれ色ヤバすぎだろ。いつか胃に穴が空くんじゃないか?

069 男2:今まで色々食べてきてるけど、健康体そのものだわ。

070 男1:そう。

071 男2:おぉ。

072 男1:ところで。

073 男2:ん?

074 男1:肉がないんだけど。

075 男2:え、焼きそばの肉ナシは却下。

076 男1:もう諦めて外行かね?……しかも。

077 男2:うん?

078 男1:今日買い物の日。

079 男2:あー……うん。買い物ついでに昼食べるか。

080 男1:だな。……じゃあ30分後に出発でどう?

081 男2:さんせー。


<間>


082 男1:ところで、どこに買い物に行く?

083 男2:ショッピングモール。

084 男1:え、遠くね?

085 男2:だって絶対また昼どこで食べるかで揉めるだろ。フードコート行こ。

086 男1:りょーかい。


(終)



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