【男1:女1】あなた次第
男1:女1/時間目安30分
※この台本のエンディングは演者様ご自身でお選びください。
【題名】
あなた次第
【登場人物】
真琴(まこと):殺し方をしっている男。
陽(はる):殺されたい女。
ふみ:陽の親友。真琴と陽とはサークルが一緒。
(作中にふみは出てきますが台詞はありません。)
(以下をコピーしてお使い下さい)
『あなた次第』作者:なる
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真琴(男):
陽(女):
-------- ✽ --------
001 陽:ねぇ、真琴。私を殺して?
002 真琴M:いつからか中心が俺になっていた。
003 陽:真琴は私の殺し方を知ってるでしょう?
004 真琴M:俺は陽の殺し方を知っている。
◇
【真琴の部屋】
005 陽:ねぇ、真琴。
006 真琴:んー?
007 陽:今度ここ行きたいんだけど。
008 真琴:どこ?
<陽が真琴に携帯を見せる>
009 陽:駅前のショッピングモールに新しく入ったらしいんだけど、紅茶が美味しいんだって。
010 真琴:へー、雰囲気も良さそうだね。勉強とかも出来そうじゃん。
011 陽:でしょ、1回行きたいの。下見付き合って!お願い!
012 真琴:別にいいよ。陽いつ暇なの?
013 陽:……え?いいの?
014 真琴:うん。逆になんでそんな驚いてんの?
015 陽:え、彼女とかいないの?大丈夫?仮にも女と2人でカフェだよ?本当にいいの?
016 真琴:あはは、何今更気にしてんの?
017 陽:いや、だってさ……。
018 真琴:それに、今彼女いないから。怒る相手もいないよ。
019 陽:そ、そっか……。
020 真琴:で、陽はいつ暇なの?
021 陽:(呟く)彼女居ないんだ……。
022 真琴:はーる!予定!
023 陽:え?あ、うん。
024 真琴:聞くの2回目。ちゃんと話聞いてろ、ボケ。
025 陽:ごめんって。
026 真琴:あはは。
027 陽:えっと……じゃあ金曜とかは?
028 真琴:金曜?陽授業あるんだっけ?
029 陽:2限までね。真琴、終わるの夕方でしょ?
030 真琴:あぁ。
031 陽:うん。終わるまで待ってるから。
032 真琴:あー……やっぱり別の日にしよう。
033 陽:え、何で?……まぁ真琴に任せるけど……。
034 真琴:長居できそうなカフェっぽいし、せっかく行くなら課題とかもやりたい。
035 陽:そっか……なら日曜は?
036 真琴:日曜はりっきーさんと飲みが入ってるんだよね。
037 陽:あ、そうなの?
038 真琴:そそ。りっきーさんが『ちょっと現班長と次期班長で腹割って話そうぜ……』って誘ってくれてさ。
039 陽:なるほど〜!いいねいいね。
040 真琴:本当に楽しみ。そう、だからあんまり荷物持ち歩きたくないんだよね。その日は。
041 陽:そっかそっか。私が荷物持って帰るのでもいいけど?
042 真琴:いや、それは悪いから。……土曜は?空いてる?
043 陽:土曜……う、うん。いいよ、そこにしよっか。
044 真琴:ん?ほんとに大丈夫か?予定合わないなら合う日にすればいいんだし……。
045 陽:いや、大丈夫。大丈夫だよ。土曜ね!もう予定入れちゃうからね!
046 真琴:分かった分かった。
(間)
047 真琴:なぁ陽。お腹空かない?
048 陽:そうだね。なんか作ろうか?
049 真琴:お、いいの?じゃあ作って!……あ、今日も泊まってくよな?
050 陽:うん。明日一限だし泊まる。
051 真琴:だと思った。服いつもの所に置いてあるから。
052 陽:ん、ありがとう。何食べたい?
053 真琴:んー?なんでもいいよ。
054 陽:何でもいいがいちばん困るんだよな……冷蔵庫開けるよー?
055 真琴:はいよー。……あ、焼きそば入ってない?
056 陽:あるよ?焼きそばにする?
057 真琴:うん!陽に作ってもらおうと思って、焼きそば買っておいた。
058 陽:何それ(笑)
059 真琴:だって俺、陽の焼きそば大好きだもん。
060 陽:はぁ……好きなのは私の焼きそばだけですかぁ?
061 真琴:なんだ?嫉妬か?
062 陽:いや?そんな満面の笑みで『陽の焼きそば大好き!』って言われてもなぁ、なんか寂しいような、虚しいような……。それに、焼きそばに嫉妬は無いわ。
063 真琴:だって美味いのは事実じゃん。妹に作ってたっていうその愛情もそうだけど、何より味がいいんだよな。
064 陽:そりゃあソース2種類使ってますからね。市販の粉に負けてたまるか。
065 真琴:それが、美味いの。陽の焼きそば食べてから俺もう家で焼きそば作れないもん。不味くて仕方ない。
066 陽:そんなに?(笑)
067 真琴:そんなにだよ。俺の焼きそばの概念変えやがって。
068 陽:はいはい、私は何もしてませんよ〜。というか、焼きそばへの愛を語られても困るんだけど。……嬉しいけど嬉しくない。
069 真琴:何だそれ(笑)
070 陽:そりゃあ褒められるところが焼きそばって……虚しすぎるでしょ。バカ。
071 真琴:ん?陽のいいところはいっぱいあるぞ?
072 陽:えぇ?!……何急に……。
073 真琴:今の流れは、「他に褒めるところあるでしょ?ちゃんと言葉にしてよ」、って事だろ?
074 陽:はぁ?そんなこと言ってない。
075 真琴:はいはい。……陽のいいところだろ?……まず面倒見がいい。
076 陽:う、うん?
077 真琴:後輩から、陽先輩〜陽先輩〜、って言われてるの俺はお前を古くから見ているから知ってるぞ。
078 陽:古くからって……知り合ったの大学入ってからでしょうが。
079 真琴:……そこは置いておく。陽のいいところその2。それは……。
080 陽:いや、ちょっと待って?!もういいから。もういいから、ね。私焼きそば作ってくるから、テレビでも見て時間潰してて、ね。
081 真琴:……顔がいい所。
082 陽:……は?
083 真琴:だから、顔がいい所。
084 陽:……何それ。
085 真琴:んー、陽は可愛い方だと思う。まぁご存知の通り、俺もそれなりに女の友達はいるけど、陽はその中でも上位に入ると思うぞ。……胸もでかいし、な!
086 陽:素直に喜べないんだけど。
087 真琴:なんで?俺がこんなに褒めてるのに?
088 陽:最後の一言は余計です。
089 真琴:ごめんって(笑)
090 陽:はぁ……じゃあご飯作ってくるから待っててね。
091 真琴:おう、さんきゅ。
092 陽M:真琴の家で暮らす私達はただの友達だ。眠くなると寂しがりになる真琴と共に寝ることなど、最近では当たり前になっていた。……でも、真琴に手を出された事は1度もない。そういう話をした日の夜でも真琴は何もしてこない。……望めば手に入るものを、真琴は望んでくれない。
◇
【後日、大学構内食堂】
<真琴が友達と話している>
093 真琴:お前なぁ、ちゃんと授業受けろよ。
094 真琴:いや面倒なのは分かるけどさ、テスト対策はしないとだろ?
095 真琴:はぁ、ったく。あぁ、これ?これ友達から見せてもらったんだよ。
096 真琴:はぁ?やだよ。お前に見せるか。バカ。
097 真琴:これは、俺が借りてんだよ。
098 真琴:はいはい、分かったって。こうやって一緒に見ればいいだろ?それなら許してやるよ。
099 真琴:あはは、だろ?こいつのノート見やすいんだよ。
100 真琴:あぁ、本人に伝えておくよ。喜ぶと思うし。
101 真琴:バカ、違うって。お前知ってて聞いてんだろ……タチ悪ぃなぁ。ほら、早くやれよ。俺後少ししたら行かなきゃいけないから、ほら。
(間)
<同食堂内、陽がふみと話している>
102 陽:ふみぃ〜、なんかいいバイトないー?
103 陽:うーん、今のバイト先ちょっとね……。
104 陽:うん、今のお店は私の大得意な接客だし、社員さんも他のアルバイトの人も優しいし、とてもやり甲斐がある。うん。そうなんだけど……。
105 陽:あ、いやぁ、そのぉ。……最近急なシフチェンが多すぎるって怒られちゃって……来月あんまシフト入れて貰えないかもなんだよね。
106 陽:でしょ!悪いのは私なんだけどさぁ!困るよ……。どうしよ〜ふみぃ〜。
<真琴が陽を見つけて声をかける。>
107 真琴:何情けない声出してんだ、陽。
108 陽:えぇ?!真琴?!
109 真琴:なんだよ、そんなびっくりするか?
110 陽:そりゃあ驚くでしょ。
111 真琴:はいはい、俺が悪うございました〜。ふみもなんか久しぶりだな。何話してたんだ?
<ふみが真琴に話していた内容を伝える>
112 真琴:え?陽新しいバイト探してんの?
113 陽:ふみー!あんま余計なこと真琴に言わないでよ!
114 真琴:で、どうなの?陽?
115 陽:まぁ探してるのはほんとだけど……。
116 真琴:今のバイト先で満足だーってこの間言ってたよな?それがまたなんで新しいバイト先を探すことになる訳?
117 陽:いや、そのー。
118 真琴:はい、ハッキリ言う。
119 陽:その……シフチェンありすぎだぞ、次はないからなって怒られちゃって、次シフトあんまり入れて貰えないかもしれなくて……。
120 真琴:そうなのか?
121 陽:シフト出てから予定変えてもらうのもさ、ほら、色々とね。
122 真琴:そうだなー、まぁ次から気をつけろよ。……あ、でさ、来月、土曜のどっかにサークル全体でパーティーしようぜって話をしたんだけど、陽とふみは来る?
<ふみが『土曜は陽絶対バイト入るでしょ』と真琴に言う>
123 陽:あっ、ふみ、それは……。
124 真琴:え、陽土曜バイトなの?この前の土曜は予定空いてるって言ってたよな?
125 陽:それは……たまたま空いてたというか……。
126 真琴:はぁ……嘘つくの下手かよ。まぁいいや。今度から、バイトある日は遊ばない!いいな!
127 陽:いや、だって……!
128 真琴:シフチェン何度もしてもらうのは申し訳ないだろ?俺との予定は特に、バイトの日はちゃんと言え、いいな。
129 陽:う、うん。……ごめんなさい。
130 真琴:ん、よろしい。……あ、やっべ、俺ちょっと教授に呼ばれてるから行くな!またな!
<真琴が立ち去る、また陽とふみで話す>
131 陽:うん、また。……はぁ。
132 陽:そう、真琴との予定入れるためにシフチェンしてもらったんだよね。私がやりたくて勝手にしてた事なのになぁ。
133 陽:うん、基本的に予定は真琴に合わせてるよ。
134 陽:え……そう、なの?え、変なのかな。思ったこと無かった……。
135 陽:盲目じゃないよ?それに真琴とはそんな関係じゃないもん。
136 陽:うん、知ってるよ。マリって1年の子でしょ?アイドル好きな子。
137 陽:え、そうなの?見たい。それいつの投稿?
138 陽:あ、私フォロー返してないから知らなかったわ……。あ、ほんとだ。この日……真琴遅くまで帰ってこなかった日だ。
139 陽:そう、連絡もなくてさ、心配して私から連絡入れたんだけど返事なくてね。
140 陽:えー、そういう事?……マリはそれなりに仲良いと思ってたんだけどな……。
141 陽:考えたくないけど、好きな人と一緒にいたらほかの女に返事して欲しくないよね。……真琴はどう思ってるんだろ。
142 陽:え、あ、いや、ほら、仮に付き合うとかなったら私家でないと行けないじゃん。
143 陽:うん、まだ真琴の家に泊まってる。
144 陽:いやいやいやいや、真琴とはない。何も無い。びっくりするくらい何も無い。
145 陽:うん、私はいいかな、このままで。たぶん……何があっても私と真琴は付き合わないと思う、たぶん。
146 陽:えへへ、私が変だってことくらい私もわかってるよ。
◇
【後日、夜中の公園】
147 陽:あれ、真琴から電話……。
<電話に出る>
148 陽:もしもし。真琴どうしたの?
149 真琴:『お前今どこにいるんだよ。』
150 陽:公園。
151 真琴:『なんでそんな所にいるんだよ。』
152 陽:何となく。気分転換。
153 真琴:『嘘つけ。……どこの公園にいるんだ。迎えに行く。』
154 陽:んーと、……どっか。
155 真琴:『おい!ちゃんと……』
<陽が泣き始める>
156 陽:どっかはどっかなの。
157 真琴:『……陽、家帰ったの?』
158 陽:うん。帰った。
159 真琴:『大丈夫だった?』
160 陽:うん。……大丈夫だった。
161 真琴:『嘘つけ。大丈夫だったら泣いてないだろ。無理すんな。』
162 陽:大丈夫だもん。……いつもの事。
163 真琴:『ったく……この強がりが。あと5分くらいで着くから待ってろ。』
164 陽:やだ。
165 真琴:『何が嫌なの。』
166 陽:顔ぐちゃぐちゃだもん。
167 真琴:『知り合った時のあれみたらもう驚かないよ。』
168 陽:うるさい。
169 真琴:『はいはい。じゃあ切るぞ。』
170 陽:え?ちょっと……。
<電話が切れる、真琴が来る。>
171 真琴:陽。
172 陽:真琴……なんで来たの。
173 真琴:迎えに来たんだよ。こんな時間にこんな場所で1人なんて危なすぎんだろ、バカ。
174 陽:だって、行くところなかったから。
175 真琴:俺の家は?なんでこういう時に来ないんだよ。
176 陽:だって……。
177 真琴:だって、何?
178 陽:毎日お邪魔するのは申し訳ないじゃん。
179 真琴:じゃあどうするの?家帰るの?
180 陽:やだ……帰りたくない。
181 真琴:だから、帰らなくていいから、うち来い。な。
182 陽:そんな事言っていいの?彼女でもないのに。
183 真琴:そんなこと気にしないよ。それに今のお前放って帰る方が気分悪いから。ほら、帰るぞ。
184 陽:うん。
185 真琴M:親と会ったと言っていた彼女は酷い顔をしていた。恐らく何か言われたんだろう。最近の陽とは違う、出会った頃に戻ったような陽に少しの違和感を覚えた。
186 陽M:『お前の居場所はどこにもない。この世のどこにも。お前は邪魔な存在。お前が誰かに依存する事は罪だ。』そう私に言い放った母の顔が忘れられない。
◇
【後日、真琴の家】
187 陽:真琴ー?お茶入れたよ。
188 真琴:そこ置いといて。
189 陽:うん。あ、これテスト範囲のノート……。
190 真琴:あー、今回は大丈夫。ありがとうね。
191 陽:そ、そっか。……誰かにみせてもらったの?
192 真琴:うん、もうその科目取り終わってる子が見せてくれた。
193 陽:そっか。お節介ごめんね。
194 真琴:いや?なんで謝ってんの?いつも助けて貰ってるの俺じゃん。(笑)
195 陽:そ、そうだよね。
196 真琴:陽?大丈夫か?
197 陽:うん、大丈夫。
198 真琴:大丈夫ならいいけど。……はぁぁ、テスト勉強飽きた。気分転換しよ。
199 陽:うん。
200 真琴:あ、そうだ。俺さ、行きたいカフェがあるんだよな。
201 陽:そうなんだ……。
202 真琴:ん?本当に大丈夫か?体調良くないとか?あんま無理すんなよ?
203 陽:大丈夫だよ。
204 真琴:そう……でな、テスト終わったら行きたいんだよ、ここ。どう?
205 陽:どうって……行ってくればいいじゃん。
206 真琴:一緒に行かないの?
207 陽:い、行かない。
208 真琴:なんで?
209 陽:テスト終わったらいっぱいシフト入れるつもりだから。その、……時間ない、かな。だから後輩ちゃんでも連れて行ってきなよ。あの、名前なんだっけ。そう、マリ。マリと行ってきなよ。
210 真琴:なんでマリが出てくんの?
211 陽:あの子、真琴が好きって。それに真琴もマリに好意がありそうってサークル内では噂になってるよ。それなら私がいない方が都合いいじゃん。
212 真琴:はぁ?俺そんなこと言ってないぞ?
213 陽:それでも……やっぱり真琴はモテるんだよ。真琴の近くにいる私は邪魔者でしかないの。
214 真琴:さっきから何言ってるんだ?
215 陽:私がいなくなれば真琴はもっといい人に巡り会えると思うの。私は真琴の邪魔しかしてない。
216 真琴:よく分からないけどとりあえず落ち着けって。
217 陽:ねぇ、真琴。
218 真琴:……何?
219 陽:私のお願い聞いてくれる?
220 真琴:俺に出来ることなら。
221 陽:私を殺して。
222 真琴:……は?
223 陽:真琴は私の殺し方を知ってるでしょう?
224 真琴:何言って(※被せ)
225 陽:(※被せ)私。沢山真琴に助けてもらったよね。
226 真琴:え?
227 陽:親と喧嘩して家に帰れなくなった私を見つけて声をかけてくれた。
228 真琴:あの時の陽は……見て見ぬふりは出来なかった。
229 陽:あの時すごく嬉しかったんだ。私の事、陽って。名前で呼んでくれる人がいた。声をかけてくれる人がいた。……ふふ、すごく嬉しかったなぁ。
230 真琴:名前で、って……そんな当たり前のこと、なんで。
231 陽:うちの親は私の事は名前では呼ばないから。識別コードとかと同じ。無いと困るから付けた、それだけ。家で呼ばれたことは無いよ。……あ、外ではほら……うちの親は『素敵なご両親』だから。
232 真琴:助けてくれる人は?
233 陽:親族はみんな知ってた。知ってたけどみんな見て見ぬふりだった。だから……真琴は初めて私を助けてくれた人なの。
234 真琴:そう……だったんだ。
235 陽:うん。一緒にサークル入ろうって誘ってくれたのも、うちにいていいよって言ってくれたのも、私は嬉しかった。必要としてくれてる、それだけで生きる意味には十分だった。
236 真琴:俺は……。
237 陽:だからね、私真琴から離れなきゃ。
238 真琴:え?
239 陽:真琴のそばに居ると私は真琴に頼っちゃうから。
240 真琴:俺も陽に頼ってるしそれはお互い様じゃ……。
241 陽:ううん。私は……ダメなの。私ダメになっちゃうから。……だから最後のお願い。真琴から私を切って。
242 真琴:なんでそんな事言うんだよ。
243 陽:お互いがダメになる前に私達は離れた方がいいと思う。ワガママでごめんね。でも……でも、私から真琴の傍を離れるのは出来ないから。だから、真琴から。お願い。
244 真琴:……っ……。
245 以下、①②どちらのセリフを言うかは真琴役の方にお任せします。
① 真琴:今まで、ありがとう。さよなら、陽。
② 真琴:例えそうだとしても、俺にはお前が必要だよ、陽。
(終)
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