【男2】ミス・フローリア-使用人達の日常-


男2/時間目安5分以内


【題名】
ミス・フローリア-使用人達の日常-


【登場人物】
ロウ:ミモザの執事。料理が得意
ニア:ミモザの執事。綺麗好き
ミモザ:ラブグッド侯爵家当主


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『ミス・フローリア-使用人達の日常-』
作者:なる
https://nalnovelscript.amebaownd.com/posts/17351468
ロウ:
ニア:



-------- ✽ --------





001 ニア:ふぅ。……洗濯終わったぞー。

002 ロウ:お疲れ。今日のは大変だったろ?

003 ニア:そうだな。俺らの服血だらけだったからな。

004 ロウ:仕方ないだろ、今回のはちょっと乱戦だったし。

005 ニア:もう少し優しくというか、血が飛ばないようにしてくれないか。

006 ロウ:善処はしている。……何か食べたいものあるか?

007 ニア:詫びのつもりか?

008 ロウ:そんなところだ。……ご主人様のティータイムになにか作ろうと思ったんだが何も思いつかなくて。

009 ニア:あー、それならカヌレはどうだ?

010 ロウ:カヌレはこの前作っただろう。お前も食べただろ?

011 ニア:あぁ。チョコレートがけのやつは最高に美味かった。

012 ロウ:それは良かったよ。(呆れ)

013 ニア:じゃあクッキーはどうだ?

014 ロウ:クッキー……それにするか。

015 ニア:ちゃんと片付けろよ。

016 ロウ:分かってるって。

017 ニア:分かってないから言ってるんだろ?!この前もボウルに水を張っておけと言ったのに忘れるし、フライパンの油はやりっ放し、それだけならまだいい。洗い物は1箇所にまとめろ!あとは俺がやるから。

018 ロウ:……悪かったって。そんなに言うなら俺の代わりに料理してくれよ。

019 ニア:いや、それは無理。料理はできない。

020 ロウ:そんなキッパリ言うなよ。

021 ニア:ご主人に不味いものなんて食わせられるか。それに出したら俺の命が終わる。

022 ロウ:大袈裟な。

023 ニア:……シュエットにブチギレられる未来が見えないか?

024 ロウ:……見える。やめよう。

025 ニア:まだ死にたくはないからな。お前の料理の方が上手いのなんて分かりきってるんだ。これからも作ってくれ。

026 ロウ:あぁ。……ところでさ、ニアは好きな人とかいるか?

027 ニア:え……。

028 ロウ:なんだよ。

029 ニア:お前からそんなことが聞けるなんて……俺感動だよ。……長く一緒にいるけどお前から恋の話なんて聞いたことないからな!で、誰なんだよ。

030 ロウ:いや、先にお前の話からだ。

031 ニア:はぁ?……仕方ないな。俺の好きな人は……この世の女性みんなだ。

032 ロウ:……は?

033 ニア:……冗談だろ?……本気にするなよ……。

034 ロウ:それで本当のところは?

035 ニア:俺はご主人がいればそれでいい。好きになるとしたらご主人より素敵な人だろうな。

036 ロウ:なるほどな……。

037 ニア:それでお前は?

038 ロウ:この前おつかいで花を買いに行ったんだが……そこの店員さんが……その……。

039 ニア:どんな子だったんだよ。

040 ロウ:お花がとても似合う女の子だった……。

041 ニア:よし、今度見に行くか。

042 ロウ:いや、今は屋敷にいるぞ?

043 ニア:今日花屋に注文なんてしてたか?

044 ロウ:いや、昨日屋敷に来た女の子がその子だ。

045 ニア:まじか……ふふ。(悪い笑い)

046 ロウ:なんだその笑いは。

047 ニア:なんでもー?

048 ロウ:……まさか?

049 ニア:さて、俺はご主人のところ行ってこよー。

050 ロウ:行ってらっしゃ……おい、まて!ニア!


(終)

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