【男2】ミス・フローリア-使用人達の日常-
男2/時間目安5分以内
【題名】
ミス・フローリア-使用人達の日常-
【登場人物】
ロウ:ミモザの執事。料理が得意
ニア:ミモザの執事。綺麗好き
ミモザ:ラブグッド侯爵家当主
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『ミス・フローリア-使用人達の日常-』
作者:なる
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ロウ:
ニア:
-------- ✽ --------
001 ニア:ふぅ。……洗濯終わったぞー。
002 ロウ:お疲れ。今日のは大変だったろ?
003 ニア:そうだな。俺らの服血だらけだったからな。
004 ロウ:仕方ないだろ、今回のはちょっと乱戦だったし。
005 ニア:もう少し優しくというか、血が飛ばないようにしてくれないか。
006 ロウ:善処はしている。……何か食べたいものあるか?
007 ニア:詫びのつもりか?
008 ロウ:そんなところだ。……ご主人様のティータイムになにか作ろうと思ったんだが何も思いつかなくて。
009 ニア:あー、それならカヌレはどうだ?
010 ロウ:カヌレはこの前作っただろう。お前も食べただろ?
011 ニア:あぁ。チョコレートがけのやつは最高に美味かった。
012 ロウ:それは良かったよ。(呆れ)
013 ニア:じゃあクッキーはどうだ?
014 ロウ:クッキー……それにするか。
015 ニア:ちゃんと片付けろよ。
016 ロウ:分かってるって。
017 ニア:分かってないから言ってるんだろ?!この前もボウルに水を張っておけと言ったのに忘れるし、フライパンの油はやりっ放し、それだけならまだいい。洗い物は1箇所にまとめろ!あとは俺がやるから。
018 ロウ:……悪かったって。そんなに言うなら俺の代わりに料理してくれよ。
019 ニア:いや、それは無理。料理はできない。
020 ロウ:そんなキッパリ言うなよ。
021 ニア:ご主人に不味いものなんて食わせられるか。それに出したら俺の命が終わる。
022 ロウ:大袈裟な。
023 ニア:……シュエットにブチギレられる未来が見えないか?
024 ロウ:……見える。やめよう。
025 ニア:まだ死にたくはないからな。お前の料理の方が上手いのなんて分かりきってるんだ。これからも作ってくれ。
026 ロウ:あぁ。……ところでさ、ニアは好きな人とかいるか?
027 ニア:え……。
028 ロウ:なんだよ。
029 ニア:お前からそんなことが聞けるなんて……俺感動だよ。……長く一緒にいるけどお前から恋の話なんて聞いたことないからな!で、誰なんだよ。
030 ロウ:いや、先にお前の話からだ。
031 ニア:はぁ?……仕方ないな。俺の好きな人は……この世の女性みんなだ。
032 ロウ:……は?
033 ニア:……冗談だろ?……本気にするなよ……。
034 ロウ:それで本当のところは?
035 ニア:俺はご主人がいればそれでいい。好きになるとしたらご主人より素敵な人だろうな。
036 ロウ:なるほどな……。
037 ニア:それでお前は?
038 ロウ:この前おつかいで花を買いに行ったんだが……そこの店員さんが……その……。
039 ニア:どんな子だったんだよ。
040 ロウ:お花がとても似合う女の子だった……。
041 ニア:よし、今度見に行くか。
042 ロウ:いや、今は屋敷にいるぞ?
043 ニア:今日花屋に注文なんてしてたか?
044 ロウ:いや、昨日屋敷に来た女の子がその子だ。
045 ニア:まじか……ふふ。(悪い笑い)
046 ロウ:なんだその笑いは。
047 ニア:なんでもー?
048 ロウ:……まさか?
049 ニア:さて、俺はご主人のところ行ってこよー。
050 ロウ:行ってらっしゃ……おい、まて!ニア!
(終)
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